2020-04-17
STOP! AKI キャンペーン 医療従事者のみなさんへ
近年レニン・アンジオテンシン系阻害薬(ACE阻害薬・ARB)、利尿薬、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の3剤併用(Triple Whammy)によるAKI(急性腎障害)のリスクが報告されております1,2)。
2018年に厚生労働省より通知された“高齢者の医薬品適正使用の指針”においてもこれら3剤併用の回避が推奨されています。
これらを受け、滋賀県慢性腎臓病医療連携推進事業(滋賀医科大学医学部附属病院糖尿病内分泌・腎臓内科、同薬剤部)では、2019年より「STOP!AKIキャンペーン」を行っており、3剤併用によるAKIについて周知、その予防を図っています。今回、キャンペーンの一貫として、患者様への説明や指導に使用可能なツールや連携事例をご紹介いたします。
1) Lapi F et al BMJ 2013;346:e8525
2) Dreischulte T et al. Kidney Int. 2015;88(2):396-403.
勉強会や研究会において、上記3剤併用によるAKI予防を推奨する活動を行っております。医師、薬剤師をはじめとした医療機関の先生方におかれましては、3剤併用されている患者様がおられる際は、腎機能の変動にご注意頂きますようお願いいたします。
複数の医療機関から処方された薬剤にて3剤併用となる可能性もあります。施設間情報連絡書や地域医療ネットワーク(びわ湖あさがおネット)などのツールを用いた情報共有も可能ですので、ご活用下さい。
キャンペーンに関連した、ポスターや解説書、指導用パンフレット、連携事例を紹介致します。医療機関へ情報提供される際や患者様へ指導される際にご活用下さい。
①「STOP!AKIキャンペーン」ポスター
②「STOP!AKIキャンペーン」解説書
③患者指導用パンフレット
④施設間情報連絡書を用いた連携事例
⑤患者指導用パンフレット・地域医療ネットワークを用いた連携事例
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